馬と鹿
「兄さん」夕焼けが差し込む薄暗い部屋の隅にうっすら映る膨らんだシルエットは遠くから呼びかけたぐらいでは動かない。今日は珍しく布団を敷いて寝ていた。あんな狭いところで寝なくてもいつも布団で寝ればいいのに、と思いながら近くまで寄ってしゃがみ込ん…
デジモン 小説シュウシン,デジモンアドベンチャー,城戸シュウ,城戸シン
夜の道
11月の空はとても黒い。どこまでも遠く、吸い込まれてしまいそうな黒の中にいる月は良く目立つ。それは丸く、大きくなるほどに、強く存在を示す。そんな月も今日は生憎の三日月。細く薄い月明かりと等間隔に置かれた街灯の弱い光では、夜の道を歩くには少し…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,城戸丈
悪夢 ※ホラー
気がつくと会社のオフィスにいた。大きな窓越しの太陽が背中をジリジリと照らしている。目の前の画面には様々なソフト、ファイルが敷き詰められている、いつもの仕事画面だった。もしかして居眠りをしたのだろうか?記述が途中で止まっているプログラムの羅列…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,泉光子郎
再会
程よい音量で静かな洋楽が流れるおしゃれなカフェの中は、PCで何か作業をしているサラリーマンや買い物帰りの休憩として訪れた主婦、友達と甘いスイーツを食べながら仲良く談笑をしている高校生、ドリンクを片手に誰かを待ちながらスマホを操作している女…
デジモン 小説デジモンテイマーズ
超えない一線
「あっ」高架下の日陰に隠れるようにた佇む一つの影。風で吹き飛んでしまいそうな細いシルエットが鮮明になると、少し跳ねた紺色の髪に黒縁の眼鏡が白い肌をコントラストに目立たせる。しゃがみ込んだ足の間に自身のパートナーを乗せ、何か楽しそうに話しなが…
デジモン 小説タケ丈,デジモンアドベンチャー,城戸丈,高石タケル
赤色に透かされて
その日は珍しく、2人だけで帰った夜だった。デジモンに関することで話し合いをするため、いつもの公園に7人が集合した後、いつも光子郎と一緒に帰っていた太一とヒカリは家族との用事で話し合いが終わった後に駆け足で帰っていった。今日は1人で帰るか、と…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,丈光,城戸丈,泉光子郎
意地っ張りな子供
「ごめん!」昼下がりの街中。待ち合わせ場所として多くの人が利用する噴水の前で、人目も気にせず両手を合わせて頭を下げる太一に光子郎はため息をついた。「今、何時だと思ってるんですか」「・・・11時だな」「集合時間、何時でしたか?」「・・・10時…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,八神太一,太光,泉光子郎
酔っ払い
「ごぉじろぉ・・・」「・・・何ですか」「俺は、もう、ダメだぁ・・・」もう5回も繰り返したこの会話に、光子郎はため息をつく。どうしてですか?と聞くべきなのか。悩みつつも呆れつつ、酔いつぶれている太一を横目に散らかった部屋を着々と片付けていく。…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,八神太一,太光,泉光子郎
とけて、まざって
じゃん、けん、ぽん。 ジリジリと照り付ける太陽から逃げるように木陰の下で、太一が唸っているのは蝉の声が頭の中でこだましているからではない。「・・・・・・」「もう一回、はないですよ」「別にそんな事」「言いそうな顔してるじゃないですか。ダメです…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,八神太一,太光,泉光子郎
懐かしい?思い出
「ライブまでに死ぬ気で勉強しなきゃなぁ」「まぁ、頑張れ。というかライブとか行くんだなお前」「行くわよ!これでも昔、結構色んなバンドの曲聴いてたのよ?」「へぇ?例えば?」「最近テレビに出るようになったけど、〇〇は最初の方から知ってるし、▽△と…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,石田ヤマト
静かに欠ける
小学生にとって待ちに待った夏休みも風のように過ぎ去り、夏の暑さが少しだけ残る9月。学校が終わった丈と隆一は一緒に歩道を歩いていた。「それでな、パスを出したところを俺がカットしてやったら相手びっくりしてさ!」「あのカットは誰でもびっくりするよ…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,城戸丈
無題
パスワードは英語表記のCP名です。
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