ワンドロ「ハロウィン」
今日の夜がいつもの夜と雰囲気が違うことに気づいたのは、塾が終わり、しばらく歩いた時だった。街中がカラフルに彩られ、すれ違う人々は思い思いの仮装をして街を歩いている。お化けやゾンビ、ナースや警察官などの格好をした人から、流行りのアニメのコスプ…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,丈ヤマ,城戸丈,石田ヤマト
ワンドロ「違う制服」
「まずい、もうこんな時間だ・・・」放課後。日直の当番を終わらせて教室の時計を見た丈は、焦った様子で荷物をまとめてクラス名簿を持つと、教室の鍵を施錠して足早に職員室へ向かった。高校生になった春の日、丈とヤマトはめでたく恋人になった。お互い長い…
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キスの日
キスの日。そんな日があることを知ったのはSNSのトレンドからだった。気になってタップしてみると様々なキャラクターの創作イラストで溢れている。もしかしてそういう類だけの話なのかと思って検索してみたところ、しっかりと由来があるようだった。「何調…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,ヤマ丈,丈ヤマ,城戸丈,石田ヤマト
ずるずる片思い
「光子郎、高校受かったらしいね」そう話した丈の口から白い息が漏れて消えていく。冬に比べれば随分暖かくなったと思ったが、春と呼ぶにはまだ早いらしい。両手を温めるように持った温かいお茶を、ヤマトはひと口飲み込んだ。「らしいな。太一から聞いたよ」…
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朝
窓から差し込む光が眩しさに光子郎はゆっくりと瞳を開く。うつらうつらと揺れる思考と重たい体の原因は仕事のせいだろう。昨日も早く帰ろうと頭の中で最重要タスクとして掲げていたが、他社とのやり取りや困っている社員のヘルプに自分の持っている仕事、様々…
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沖新沖
真選組隊士規則「局中法度」が最近一つ追加されたせいで、全く関係のないはずの僕の日常が少しながら変わっていった。第46条。万事屋憎むべし しかし新八君だけには優しくすべし。元々は前半部分しかなかったのが、近藤さんによる見え透いた姉上へのアプロ…
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玉子焼き
「こんな真昼間に何してんでさァ。旦那ァ」見回りを理由に仕事をサボってフラフラと歌舞伎町を歩いていると、見覚えのある天然パーマが河原で座り込んでいた。沖田の声に反応すると、死んだ魚のような目でこちらを見上げている。「オメェこそ、こんな真昼間に…
他ジャンル 小説銀魂
あの人の影響
「丈さん」恐る恐る声をかけた。それは僕の知っている中で最近の丈さんとは少し違う見た目をしていたから。おまけにここは色んな人が行き交う駅前。見つけてから声をかけるまでに丈さんと共通する点を何度も結んだからきっと合っていると思う。けれど世界には…
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桜が咲く前に
空っぽの部屋の中に静かに風が吹く。優しい陽だまりが茶色いフローリングからあぐらをかいた丈の足元を照らしていた。「なんもねぇな」後ろから聞こえた声に振り返ると、廊下から出てきたヤマトが丈の隣に座り込む。カーペットの無くなったフローリングは痛く…
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雨音
「うわ・・・」灰色の空から大粒の雨が降り出していた放課後。突然の雨に立ち尽くすヤマトの横を生徒たちは傘をさして歩いていく。出かける前に「今日は一日晴れるでしょう」とテレビの中で笑って送り出した天気予報士を信じたヤマトの手に中にはもちろん、傘…
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素直じゃない人
「あのさぁ」夕焼けが差し込む職員室は昼間とは違った空気を生む。校庭で部活をする運動部の暑苦しさとは真逆の死んだ魚のような先生の目が俺を見上げた。「先生もさぁ、君に自慢できるほど真面目な学校生活を送ってたわけじゃァないんだけどさァ・・・先生で…
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