甘すぎたラブソング
城戸丈は頭を抱えていた。インターネットというものが生まれて一般家庭にも普及してから、あらゆる情報が誰でも手に入りやすくなった。書店や図書館に向かって分厚い文献や辞書を見つけ、ベラベラとページを捲って言葉を探していた手間が、検索エンジンに言葉…
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【サンプル】同じ夢を見て
5月5日(日)SUPER COMIC CITY 31 -day2- 超DIGIコレにて頒布する丈とヤマトのドルパロ本のサンプルです。
当日はうり坊さん(@sumi_uri_)と合同サークル「うるとらはっぴぃおはなばたけ。」で頒布します!
購入特典ノベルティとして丈とヤマトのチェキ風カードセットが付きます。
その他色々と持っていくのでぜひ遊びに来てください~!
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悪戯
脱稿直後に書いたシュウシンです。
推しCPシチュガチャみたいなのをぶん回して遊んでいたら可愛いお題が出たのでそのまま書き殴りました。
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上塗りのバレンタイン
バレンタイン。それは自分が好意を抱いてる相手にチョコレートを贈るイベントだ。小学生の頃から好意を抱く相手どころか友人すらまともに作れなかった丈にとってはあまり縁のない話で、毎年机の上に母からの贈り物が貰える程度のイベントだった。母親なりの気…
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飲み会
「あ、弟くんだ!」「ごめんね~!わざわざ迎えに来てもらって」「いえ…」深夜10時。酒を飲んで美味い飯を食べてかなり酔いが回ってきた人たちで溢れる居酒屋の奥の方で、兄さんは壁にもたれかかって眠っていた。顔見知りの人が矢継ぎ早に話しかけてくるが…
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ワンドロ「友達以上」
『今から帰ります』家で大学の課題をしていたヤマトのスマホに一件のメッセージが届いた。簡潔なメッセージにヤマトは「OK」のと書かれた狼のスタンプを返すと、立ち上がって台所に向かった。壁に掛けられた時計を見ると時刻は午後八時。メッセージの主であ…
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ワンドロ「両片思い」
「春だなぁ」窓の縁にもたれかかって外を眺めていた太一がボソリと呟いた。モニターから目を離して外に目を向けると、校門前の桜が少しずつ花開いていた。「そうですね。最近、暖かくなってきましたし」「そうだなぁ」光子郎の言葉に太一は上の空な返事をする…
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ワンドロ「料理」
「そういえば君って、料理得意なんだね」しばらく賑わっていた客足が落ち着いて最後のお客を送り出した後、閑散とした厨房で皿を洗っていた丈がヤマトに問いかけた。「あぁ、まぁ」「ずっと気になってたんだよ。小学五年生にしては料理が出来るなぁってさ。あ…
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ワンドロ「アイドルパロ」
午後9時を回った頃、スマホの画面上に現れた「LIVE:ヤマト」の通知に私は飛びついた。「嘘?今?」通知をタップしてアプリを起動するが、急に配信を始めてアクセスが集中しているのか白い丸がグルグルと回ったまま動かない。寝転がっていた体勢から起き…
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ワンドロ「ハロウィン」
今日の夜がいつもの夜と雰囲気が違うことに気づいたのは、塾が終わり、しばらく歩いた時だった。街中がカラフルに彩られ、すれ違う人々は思い思いの仮装をして街を歩いている。お化けやゾンビ、ナースや警察官などの格好をした人から、流行りのアニメのコスプ…
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ワンドロ「違う制服」
「まずい、もうこんな時間だ・・・」放課後。日直の当番を終わらせて教室の時計を見た丈は、焦った様子で荷物をまとめてクラス名簿を持つと、教室の鍵を施錠して足早に職員室へ向かった。高校生になった春の日、丈とヤマトはめでたく恋人になった。お互い長い…
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