甘すぎたラブソング
城戸丈は頭を抱えていた。インターネットというものが生まれて一般家庭にも普及してから、あらゆる情報が誰でも手に入りやすくなった。書店や図書館に向かって分厚い文献や辞書を見つけ、ベラベラとページを捲って言葉を探していた手間が、検索エンジンに言葉…
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ずっと待ってんだけど
一応丈ヤマのつもりで上げたキスの日イラストです。本当はキスの日のつもりで描いてなかったんですが、前日の夜に「明日はキスの日だぜ!!!」と知って慌てて描いたものです。キスしてないんですけどね。めっちゃヤマ丈に見えるんですけど、丈ヤマです。丈ヤ…
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ワンドロ「両片思い」
「春だなぁ」窓の縁にもたれかかって外を眺めていた太一がボソリと呟いた。モニターから目を離して外に目を向けると、校門前の桜が少しずつ花開いていた。「そうですね。最近、暖かくなってきましたし」「そうだなぁ」光子郎の言葉に太一は上の空な返事をする…
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ワンドロ「料理」
「そういえば君って、料理得意なんだね」しばらく賑わっていた客足が落ち着いて最後のお客を送り出した後、閑散とした厨房で皿を洗っていた丈がヤマトに問いかけた。「あぁ、まぁ」「ずっと気になってたんだよ。小学五年生にしては料理が出来るなぁってさ。あ…
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ワンドロ「ハロウィン」
今日の夜がいつもの夜と雰囲気が違うことに気づいたのは、塾が終わり、しばらく歩いた時だった。街中がカラフルに彩られ、すれ違う人々は思い思いの仮装をして街を歩いている。お化けやゾンビ、ナースや警察官などの格好をした人から、流行りのアニメのコスプ…
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ワンドロ「違う制服」
「まずい、もうこんな時間だ・・・」放課後。日直の当番を終わらせて教室の時計を見た丈は、焦った様子で荷物をまとめてクラス名簿を持つと、教室の鍵を施錠して足早に職員室へ向かった。高校生になった春の日、丈とヤマトはめでたく恋人になった。お互い長い…
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キスの日
キスの日。そんな日があることを知ったのはSNSのトレンドからだった。気になってタップしてみると様々なキャラクターの創作イラストで溢れている。もしかしてそういう類だけの話なのかと思って検索してみたところ、しっかりと由来があるようだった。「何調…
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あの人の影響
「丈さん」恐る恐る声をかけた。それは僕の知っている中で最近の丈さんとは少し違う見た目をしていたから。おまけにここは色んな人が行き交う駅前。見つけてから声をかけるまでに丈さんと共通する点を何度も結んだからきっと合っていると思う。けれど世界には…
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桜が咲く前に
空っぽの部屋の中に静かに風が吹く。優しい陽だまりが茶色いフローリングからあぐらをかいた丈の足元を照らしていた。「なんもねぇな」後ろから聞こえた声に振り返ると、廊下から出てきたヤマトが丈の隣に座り込む。カーペットの無くなったフローリングは痛く…
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無題
パスワードは英語表記のCP名です。
CPはタグに記載されています。
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喧嘩
「丈!」ヤマトの声が耳を突きさす。その声にはいつもの優しさは欠片もなく、ただ怒りで支配された荒々しい声。突き刺さった声に足を止めるも振り返らない。ムカムカと奥底から湧き上がる苛立ちを押し殺してゆっくりと口を開けた。「・・・ちょっと、頭冷やし…
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