意地っ張りな子供
「ごめん!」昼下がりの街中。待ち合わせ場所として多くの人が利用する噴水の前で、人目も気にせず両手を合わせて頭を下げる太一に光子郎はため息をついた。「今、何時だと思ってるんですか」「・・・11時だな」「集合時間、何時でしたか?」「・・・10時…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,八神太一,太光,泉光子郎
酔っ払い
「ごぉじろぉ・・・」「・・・何ですか」「俺は、もう、ダメだぁ・・・」もう5回も繰り返したこの会話に、光子郎はため息をつく。どうしてですか?と聞くべきなのか。悩みつつも呆れつつ、酔いつぶれている太一を横目に散らかった部屋を着々と片付けていく。…
デジモン 小説デジモンアドベンチャー,八神太一,太光,泉光子郎
とけて、まざって
じゃん、けん、ぽん。 ジリジリと照り付ける太陽から逃げるように木陰の下で、太一が唸っているのは蝉の声が頭の中でこだましているからではない。「・・・・・・」「もう一回、はないですよ」「別にそんな事」「言いそうな顔してるじゃないですか。ダメです…
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